気温、気圧、湿度などの環境の物理的要因(気候、気象)は様々な生物の生態系に大きな影響を与えます。ヒトにおいても例外ではなく、私たちの正常な生命活動、すなわち個人の健康や健全な社会活動は気候、気象におおきく影響されます。例えば、日本各地で夏季の国内最高気温がほぼ毎年更新され、これに伴い高齢者を中心に熱中症により亡くなる方が増加しています。さらに、食料となる動植物への悪影響も出てきています。
さらに、気候、気象の変化は直接人体に影響を与えるだけではなく、これまであまり見られなかった集中豪雨(ゲリラ豪雨)などを引き起こし、その結果発生する洪水・泥流による建築物やインフラの被害、台風の大型化、各地で発生している竜巻による被害、干ばつによる農作物への被害、砂漠化の急速な進行、冬季の降雪不足による農業用水の不足など、直接的・間接的に生態系に対し影響を与えています。
こうした状況は、地球の温暖化の更なる進行により、今後ますます悪化していく傾向があります。気候、気象の変化による健康被害を予防し、生活環境への悪影響を抑えるためには、気候、気象の変化が健康・環境へ与える影響を調査して行くと共に、より多くの方々に対して、気候、気象の変化と健康・環境への影響について理解し、興味を持っていただく必要があります。
そこで私達は、講演会・講習会の企画・開催により、広く一般市民の方々対し、気候、気象および環境についての情報を提供に関する事業を行い、気候、気象の変化による疾病とその予防方法、生活環境への影響について普及・啓発していきたいと願っています。さらに、植樹や屋上緑化運動など、都市部の緑化推進活動を行い、社会教育と環境保全の推進を図りたいと考えています。
また、毎年健康気象アドバイザー認定講座を開講し、気候、気象変動がおきた場合でも健康で快適な生活を送るための方法を一般の方々に指導できる健康気象アドバイザーを育成・育成しその資格認定を行っています。健康気象アドバイザーは最新の生気象学的知識を学んでおり、人体(疾患)、建築、被服、食事、運動方法など様々な角度から気候、気象の変化に対する個人の対応を的確に科学的根拠に基づいて指導することができます。この結果、より多くの方々が安心して健康で快適な生活を送ることができるようになる事が期待されます。このように、健康気象アドバイザーは健全な社会の維持、形成に重要な役割を担うことになります。現在、バイオクリマ研究会の主要な活動はこのアドバイザーの養成となっています。
当法人は、広く一般市民に対して、気候、気象および生活環境についての講演会の企画・開催、調査および情報に関する事業、健康気象アドバイザーの育成・養成および資格認定に関する事業等を行い、健康の増進と環境の保全を図り、広く公益に寄与することを目的として、社会に貢献していきたいと願っています。
令和8年5月1日
BioClima Research Committee
特定非営利活動法人 バイオクリマ研究会
理事長 紫藤 治
活動実績等:「団体の歩み」
組織・役員 (令和5年6月~)
(島根大学 名誉教授)
(関東学院大学 准教授)
(大同大学 教授)
(公立鳥取環境大学 准教授)